WordPress.orgから重要なセキュリティに関する発表がありました。2025年7月より、WordPress 4.1から4.6までの古いバージョンに対するセキュリティアップデートの提供が終了されることが正式に発表されました。
大阪でweb制作を手がける当社が、この変更がサイト運営に与える影響と必要な対策について詳しく解説します。
セキュリティサポート終了の詳細
対象となるWordPressバージョン
2025年7月以降、以下のWordPressバージョンでセキュリティアップデートが提供されなくなります:
- WordPress 4.1系(2015年リリース)
- WordPress 4.2系(2015年リリース)
- WordPress 4.3系(2015年リリース)
- WordPress 4.4系(2015年リリース)
- WordPress 4.5系(2016年リリース)
- WordPress 4.6系(2016年リリース)
これらのバージョンは初回リリースから9年以上が経過しており、WordPress全体の使用状況において99%以上のサイトがより新しいバージョンを使用している状況です。
WordPressセキュリティチームの方針
WordPress公式では、最新バージョンのみがアクティブにサポートされており、古いバージョンへのセキュリティアップデートは「好意的な提供」として位置づけられています。
今回のサポート終了は、リソースをより効果的に活用し、現在広く使用されているバージョンのセキュリティ向上に集中するための措置です。
サイトへの影響と確認方法
影響を受ける可能性の確認
お使いのWordPressバージョンを確認するには:
- WordPress管理画面にログイン
- ダッシュボードの「概要」セクションを確認
- 画面下部にバージョン情報が表示される
- 古いバージョンの場合、アップデート通知が表示される
古いバージョンを使用している場合、「WordPress 6.8.1が利用可能です!今すぐアップデートしてください」といった通知が表示されます。
放置した場合のリスク
セキュリティサポートが終了したバージョンを継続使用することで生じるリスク:
- 脆弱性の発見時に修正パッチが提供されない
- 悪意のある攻撃に対する防御機能が弱くなる
- サイト改ざんやデータ漏洩のリスク増大
- 検索エンジンからの評価低下の可能性
必要な対策と注意点
基本的な対策手順
Step 1: 現状確認
- 使用中のWordPressバージョンの確認
- インストール済みプラグインの互換性確認
- 使用テーマの対応状況確認
Step 2: アップデート前の準備
- サイト全体のバックアップ作成
- データベースのバックアップ
- プラグインとテーマの互換性確認
Step 3: アップデート実施
- WordPress本体のアップデート
- プラグインの更新
- テーマの更新または対応
Step 4:動作確認
- サイト表示の確認
- 管理機能の動作確認
- お問い合わせフォーム等の機能確認
アップデート時の注意点
古いバージョンからの大幅なアップデートには以下の注意が必要です:
- プラグインの非互換性:古いプラグインが最新WordPressで動作しない可能性
- テーマの表示崩れ:古いテーマで機能やデザインが正しく表示されない場合
- カスタマイズ部分の影響:独自のカスタマイズが最新バージョンで動作しない可能性
web制作会社としての推奨アプローチ
段階的なアップデート戦略
大幅なバージョンアップを安全に実行するための基本的なアプローチ:
- テスト環境での事前確認:本番環境と同じ構成でテスト実施
- 段階的なアップデート:一度に最新版ではなく、中間バージョンを経由
- 機能確認の徹底:各段階で重要機能の動作確認
- バックアップ体制の強化:いつでも元の状態に戻せる準備
継続的なセキュリティ管理
今回の対応だけでなく、継続的なセキュリティ管理が重要です:
- 定期的なアップデートの実施
- セキュリティプラグインの導入
- バックアップの自動化
- 監視体制の構築
大阪・関西地域での対応状況
関西地域でも多くの企業サイトや店舗サイトがWordPressを使用しており、セキュリティ対策への意識が高まっています。
特に以下の点で地域的な特徴が見られます:
- 中小企業での WordPress利用率の高さ
- 費用対効果を重視したセキュリティ対策の需要
- 継続的なメンテナンス体制の重要性への理解
技術的な実装のポイント
アップデート作業での技術的考慮事項
WordPress 4.x系から最新版への移行で注意すべき技術的なポイント:
- PHP バージョンの互換性:WordPress 最新版が要求するPHPバージョンの確認
- データベース構造の変更:バージョン間でのデータベース構造変更への対応
- REST API の活用:新しいAPIの活用とセキュリティ設定
- ブロックエディタ(Gutenberg)への対応:クラシックエディタからの移行検討
セキュリティ強化の基本設定
アップデート後に実施すべきセキュリティ設定:
- 管理者権限の適切な設定
- ログイン試行回数の制限
- ファイルパーミッションの最適化
- SSL証明書の導入・更新
まとめ
WordPress 4.1から4.6のセキュリティサポート終了は、対象となるサイト数は限定的ですが、該当するサイトにとっては重要なセキュリティリスクとなります。
この記事のポイント:
- 2025年7月以降、WordPress 4.1-4.6のセキュリティアップデートが終了
- 対象バージョンは9年以上前のリリースで、使用率は1%未満
- 該当サイトは計画的なアップデートが必要
- バックアップとテスト環境での事前確認が重要
- 継続的なセキュリティ管理体制の構築が不可欠
大阪でWordPressサイトのセキュリティアップデートやバージョン移行をお考えの際は、豊富な実績を持つ当社にぜひご相談ください。安全で確実なアップデート作業をサポートいたします。
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