高齢者こそ知っておきたい!デジタルリテラシーの基本と身につけ方

こんにちは!
最近、「マイナンバーカード」「オンライン診療」「キャッシュレス決済」など、生活の中でデジタル化がどんどん進んでいます。
一方で、「スマホは使えるけど難しい言葉が多い」「インターネットが怖い」と感じている高齢者の方も多いのではないでしょうか。

そんな今だからこそ、高齢者にも“デジタルリテラシー”が求められる時代になっています。
難しいスキルを覚える必要はありません。
大切なのは、「正しい使い方を知ること」と「自分を守る知識を持つこと」です。

今回は、高齢者向けにやさしく、デジタルリテラシーの基本と、身につける第一歩をお伝えします。

デジタルリテラシーとは?

意味をやさしく解説

「デジタルリテラシー」とは、
スマホやパソコン、インターネットを正しく使う力のことです。

たとえば、

  • 詐欺メールを見分ける
  • LINEやメールで正しい相手とやり取りをする
  • ネット検索で必要な情報を探す
  • 個人情報を安全に守る

といった行動が、すべて「デジタルリテラシー」に含まれます。

なぜ高齢者にも必要なのか?

理由1:生活の多くが「デジタル化」しているから

以下のようなサービスが、すでに身の回りに増えています:

サービスデジタル化の例
病院オンライン診療、Web予約
役所手続きマイナポータル、電子申請
銀行スマホ振込、ATM操作
コミュニケーションLINE、ビデオ通話
買い物ネット通販、キャッシュレス決済

これらを安全に、そして便利に使うために、基本的なデジタル知識が求められます。

理由2:詐欺やトラブルに巻き込まれる可能性がある

実は、インターネット詐欺の被害者の6割以上が60歳以上という統計があります(警察庁調べ)。

  • 「スマホにウイルスがある」と偽って不正請求
  • 「当選しました」と金銭を要求する詐欺
  • 家族を装ったLINE詐欺(なりすまし)

これらを防ぐには、「怪しいかも?」と気づける力=情報を疑う目が必要です。
これも立派なデジタルリテラシーです。

デジタルリテラシーが高いと得られる安心とメリット

安心ポイント

  • 詐欺メールや広告に惑わされにくくなる
  • 操作ミスで個人情報が漏れるリスクが減る
  • SNSでのトラブルを防げる(知らない人とのやりとり、誤投稿など)

メリット

  • 行政や病院の手続きが家でできる
  • 離れて暮らす家族とLINEで簡単に連絡が取れる
  • 買い物や趣味の情報を自分で検索できるようになる
  • YouTubeで健康・趣味の動画を楽しめる

つまり、**「デジタル=怖いもの」ではなく、「上手に使えば便利で安心な道具」**になるのです。

高齢者がつまずきやすいポイント

デジタルリテラシーを身につけるうえで、特に注意したい「つまずきポイント」を先に知っておくと安心です。

  • カタカナ語や専門用語が多い(アカウント・Wi-Fi・クラウドなど)
  • 操作方法が頻繁に変わる(アプリの更新や仕様変更)
  • 間違った情報を信じてしまう(SNS・YouTubeなどで広まる偽情報)
  • 知らないうちに有料サービスに登録してしまう

こうした“わからない”や“こわい”を減らすには、
「基本用語の理解」や「詐欺の見抜き方」など、最低限の知識を身につけることが重要です。

無理なく始めるデジタルリテラシーの身につけ方

ステップ1:まずは基本用語を理解する

デジタル機器に苦手意識を持つ原因のひとつが、専門用語の多さです。
ですが、いくつかの基本用語を知っておくだけで、操作への不安がぐっと減ります。

よく出てくる基本用語(例)

用語意味(かんたん解説)
アカウントスマホやアプリを使うための“利用者登録”のこと
パスワードアカウントを守る“カギ”のようなもの
アプリスマホで使う“道具”や“サービス”のこと
Wi-Fi無線でインターネットに接続する仕組み
QRコードカメラで読み取ると情報が表示される“コード”

このような言葉を、メモに残しておく、ノートに書き写すだけでも理解が深まります。

ステップ2:日常生活の中で「できること」から触れてみる

難しいことにいきなり挑戦しなくても、ふだんの生活の中にある「ちょっとしたデジタル」に触れることが第一歩です。

たとえば…

  • スマホで天気予報を見る
  • LINEで家族に「おはよう」と送る
  • 音声で「○○について調べて」と話しかける(Siri・Googleアシスタントなど)
  • YouTubeで趣味の動画を見る(料理・健康体操など)

“使う機会”を日常に組み込むことで、自然に慣れていくことができます。

ステップ3:詐欺やトラブルから身を守る知識を持つ

高齢者を狙ったネット詐欺は、ますます巧妙になっています。
デジタルリテラシーを高めるためには、「見分け方」を知っておくことがとても重要です。

よくある詐欺の例

詐欺の種類特徴と注意点
偽の警告画面「ウイルス感染」などの警告で不安にさせ、電話や課金を誘導
なりすまし詐欺(LINE・メール)子どもや知人を装ってお金を要求してくる
架空請求利用していないサービスに「支払いが必要」と請求される

覚えておきたいルール

  • 知らない連絡先には返信しない
  • 不安になったときはすぐに誰かに相談する(家族・地域の窓口など)
  • お金の話が出たら慎重に行動する

国民生活センターや警察庁も、シニア向けに注意喚起を行っています。
不安な場合は「188(いやや!)」番に電話をすれば、消費者相談窓口につながります。

ステップ4:学べる場所やツールを活用しよう

今は、高齢者向けに「やさしく教えてくれる場所・教材」も増えています。

学びの場・サポート例

  • 市区町村のデジタル講座(高齢者向けスマホ教室など)
    → 役所・公民館などで定期的に開催されることが多い
  • 携帯会社の無料サポート(ドコモ・au・ソフトバンク等)
    → 店舗でスマホの使い方を教えてくれる「シニア講座」
  • NHK「趣味どきっ!」やYouTubeで学べる動画
    → 映像で学ぶ方が理解しやすい方にはおすすめ
  • 紙のテキストや入門書
    → 書店・図書館にある「シニア向けスマホ解説本」など

ステップ5:家族との会話や協力を大切に

子ども世代や孫世代は、デジタルに慣れている世代です。
わからないことを素直に聞いたり、一緒に操作したりすることも学びの一歩です。

たとえば…

  • 「LINEのスタンプってどう送るの?」
  • 「ネットで病院の予約ってできるの?」
  • 「このメール、ちょっと変だけど見てもらえる?」

など、聞くことをためらわないことも、リテラシーを育てる大切な力です。

社会全体が「デジタル前提」に動き出している

政府も、デジタル化を推進しています。
「デジタル田園都市国家構想」「デジタル庁の設立」などにより、行政・医療・交通・教育まで、すべての分野がデジタル化の方向へ進んでいます。

特に高齢者に関係する分野で、こんな変化が起こっています:

分野デジタル化の例
医療オンライン診療、電子お薬手帳、健診結果のスマホ閲覧
役所手続きマイナポータルでの申請、税金・年金のオンライン確認
交通ICカード、アプリでのバス・電車情報表示
防災緊急情報のプッシュ通知、避難場所マップのアプリ化

これからの社会では、「知らないと不便になる」時代が来るとも言えるのです。

高齢者が持つべき“デジタルとの向き合い方”

1. 完璧主義を捨て、「少しずつ慣れる」姿勢で

「全部覚えなきゃ」と思うと、逆に不安になってしまいます。
使えることを1つずつ増やす感覚で、自分のペースで進めれば十分です。

2. 「便利な道具」として活用する意識を

デジタル機器は、「怖いもの」「若い人向けのもの」ではありません。
むしろ、**高齢者の生活をサポートしてくれる“道具”**です。

  • 病院の予約が電話いらずに
  • 買い物が家からでもできる
  • 写真やビデオで家族の様子がすぐ見られる

このように、日常生活の中で“使ってよかった”と感じる場面は確実に増えていきます。

3. 「自分を守る知識」としての意識も忘れずに

便利さと同時に、詐欺・誤情報・トラブルといったリスクもあります。
AI時代では、情報を信じすぎず、自分で判断する力がますます重要です。

その意味でも、デジタルリテラシーは“生活を守るスキル”でもあると言えます。

デジタル社会で孤立しないために

日本では「デジタル格差」も問題になっています。
特に高齢者の中には、まわりがどんどん進んでいくことに不安や孤立感を覚える方もいます。

しかし、以下のようなことを意識すれば、その不安は大きく減らすことができます。

  • 家族や友人と「わからないことは共有する」
  • 自治体のサポート講座に積極的に参加する
  • 同じ年代の人と一緒に学べる機会を活かす

情報をひとりで抱えず、「つながる」ことで、デジタルが“人と人を結ぶ手段”にもなります。

まとめ:デジタルリテラシーは人生を豊かにする“新しい常識”

この記事でお伝えしたこと

  • デジタルリテラシーとは、「正しく・安心して」デジタルを使う力
  • 高齢者こそ、その知識とスキルが生活に直結する
  • 無理なく始めるには、基本用語の理解と日常的な活用が第一歩
  • トラブルや詐欺を防ぐ「自衛の力」にもなる
  • 社会全体がデジタル化する今、年齢に関係なく必要な教養である

最後に

「今さら覚えられるかな…」と不安に思う方もいるかもしれません。
ですが、一歩踏み出すだけで、世界はぐっと広がります。

スマホやネットが“怖い”から“便利”に変わる瞬間を、ぜひ体験してみてください。

あなたのデジタルライフの第一歩を、心から応援しています!