こんにちは。50代のおじさんです。
おじさん、アプリのインストールでつまずく。
iPadを手に入れて、Apple Pencilも揃いました。
さあ、いよいよProcreateをインストールだ!──と意気込んだおじさん。
しかし、現実はそう甘くはありませんでした。

■Apple Payの壁
自分のiPadにProcreateというアプリを入れるには、
支払い方法を登録しなければならないようです。
私はこれまで、気軽にアプリを購入するなんてしたことがありません。
そもそも支払いはコンビニ払いや現金払い。
クレジットカードを使用するのも多少抵抗がありました。
クレジットカードは何か怪しく、騙されるイメージしかありませんでした。
正直「Apple Pay」という言葉すら、ニュースで耳にする程度で、
コンビニで売られているカードのようなものは見た事あるのですが、
どうやって使うのかさえ知りません。
自分がApple Payを使う日が来るとは思ってもいませんでした。
でも、やるしかありません。
「クレジットカードを登録すれば簡単です」──できる人たちは、そう言われるでしょう。
でもね、おじさん、少し怖いのです。
何かを登録することが、なぜか怖いのです。
本当にナゼでしょうね。情けない。

でも何事も挑戦です。
やってみようと決めたからにはやり切ります。
よし、カードを登録しよう!
おじさんの少ししかない勇気を振り絞って登録開始です。
ところが、何度やっても登録が完了しない。
カード番号、有効期限、セキュリティコード…間違っていないはずなのにエラー。
何かメッセージが返って来さえすれば、それに従ってやり直すのですが、
それさえも出てこず、同じことの繰り返しで登録ができないのです。
住所の入れ方を変えてみる、2行で入れる、マンション名を入れる、
番地を漢字で入れ直してみる、などなど、繰り返し繰り返し、最初から入れ直してみました。
何度か心が折れまして、途中休憩が入りましたが、気を取り直しては挑戦の連続です。

■国際番号に惑わされる
最も引っかかったのは電話番号でした。
入力欄に「+81」と表示されているのを見て、インターネットで調べてみました。
国際番号とあるではないですか!
さすがはApple!と思いました。
かっこいいです!
私と今まで、ほとんど関わりのなかったApple!さすがです。
私は「お、国際番号だ」と思いました。
ところが、
よくわからないのですけれど、「日本は+81だったはず…あれ、+01だっけ?」
なんて調べ、結局「+01」と入力してしまったり、
再び、何度もエラーの連続の繰り返しです。
「やっぱり違ったか…」
+81にしてみたり、0を消したり付けたり、まるで暗号解読ゲーム。
入力するたびに「これでいけるはずだ」と期待し、エラーが出るたびに肩を落とす。
また一から入力開始。そんな作業を延々と繰り返しました。

■一日を費やす
カード情報、住所、氏名、電話番号。
同じ項目を何度も打ち直しました。
「いや、スペースを入れたらどうだ?」
全角と半角を変えてみたり、
番地に「丁目」を入れたり省いたり、まるで間違い探し。
「これでどうだ!」と意気込んでも、やはりエラー。
もはや入力ゲームの無限ループ。
気がつけば、
1日がまるまる、この作業だけで潰れてしまったのです。
「インストール以前の問題だな…」
かなり、心が寂しい、おじさんでした。
翌日。
幸運にも、詳しい方に相談する機会がありました。
それでも一筋縄ではいかず、やっぱり何度もエラー。
一緒に確認してもらいながら、住所の表記を変えたり、
カードの有効期限を再チェックしたり、地味で根気のいる作業を続けました。
誰もが簡単にこなしているであろうことが、
なぜ、ここまで私にとっては大変なのだろうと感じてしまいました。
■郵便番号の落とし穴
郵便番号。
最終
どうやら郵便番号に「-(ハイフン)」を入れなければダメだったらしいのです。
ハイフンなしで入力していました。
でも最初はハイフン入れて入力していたと思うのですが、
いろんな形で入力を繰り返した為、証拠はありません。
郵便番号一つで、ここまで人を悩ませるとは…。
いや、多分私だけでしょう。 でも──。
「登録完了」の文字が画面に現れた瞬間、思わず心に安堵の『ふぅ〜!』
たかがカード登録、されどカード登録。
達成感は、ちょっとした試験に合格したかのようでした。
かなり疲れました。

■やっとインストールへ
支払い方法が登録できたことで、
ようやく本題のProcreateのインストールへ進めました。
App StoreでProcreateと検索し、「入手」のボタンを押す。
数秒でダウンロード完了。
たったそれだけのことに、二日もかかってしまったのです。
画面に「Procreate」のアイコンが表示されたとき、
胸の奥にじんわりとした喜びが広がりました。
「やっとスタートラインに立てました」
おじさんの小さなチャレンジは、まだ始まったばかり。
今回も、くじけそうになりましたが、何とか踏ん張ることが出来ました。
この「始める」までの苦労が、
結構大切だとは、分かってはいるのですが、なかなか厳しいですね。
くじけそうになります。
ここで心が折れて、諦めてしまっては、先にある楽しみに出会えないはず。
やめなければ!続けていければ何とかなるはず!
そう自分に言い聞かせ続けることが出来ました。
とにかく何とか、
人様に、お話しするのは、本当は少し恥ずかしい、
おじさんだけの、
小さな1歩を
また踏み出せました!
その日の夜は、iPadを大事に抱えて、久しぶりにぐっすり眠れたのでした。