
KDDIは2025年6月、東京都多摩市に新しい大規模データセンター「Telehouse TOKYO Tama 5‑2nd」の建設を始めた。開業は2027年秋を予定しており、生成AIやDXに対応した次世代型の施設となる。
このデータセンターは、最大1,900ラックを収容でき、18メガワットの電力に対応。GPUサーバー向けの水冷式冷却も採用しており、AI処理に最適な設計となっている。さらに、電力は100%再生可能エネルギーを使用し、環境への配慮も徹底されている。建設場所は高台にあり、水害リスクも低い。
今回の施設は、KDDIが展開するAIビジネス基盤「WAKONX」の中核インフラとしても活用される予定で、ネットワークやAI処理、クラウドまで一体で提供する。経済産業省の生成AI基盤整備にも連動し、KDDIは1,000億円規模の投資を進めている。
同社が展開する「Telehouse」ブランドは世界10カ国・45拠点で展開されており、信頼性やセキュリティに定評がある。今回の新施設は、日本国内におけるAI活用を支える重要な基盤になると期待されている。