起業のきっかけは、大きな理由じゃなくていい。

「起業したいけれど、何から始めればいいか分からない」
「自分にそんなことができるのか、不安で動けない」
そうおっしゃる方が、本当にたくさんいらっしゃいます。

起業をサポートする立場として、日々さまざまな方の声に耳を傾ける中で、私が強く感じるのは――
「きっかけ」は、大きな決断や才能ではなく、小さな違和感や願いから始まっていることがほとんどだということです。

今日は、「起業のきっかけ」に焦点をあてて、実際に起業した方たちがどんな“最初の一歩”を踏み出したのかをご紹介しながら、これから挑戦したいあなたにヒントを届けられたらと思います。

「起業のきっかけ」とは、日常の中の“引っかかり”

起業というと、特別なビジネスアイデアが必要だったり、最初から強い志がないといけないと思われがちです。
でも、私がこれまで関わってきた起業家さんたちの多くは、もっとシンプルで身近な“きっかけ”から始まっていました。

たとえば――

  • 「子育てしながら働ける仕事がほしい」
  • 「職場で頑張っても評価されないことに違和感を持った」
  • 「趣味でやっていたことを、誰かが“買いたい”と言ってくれた」
  • 「知人に頼まれてサービスを提供したら、すごく喜んでもらえた」
  • 「体調を崩して働き方を見直すことになった」

このように、**「こんな働き方はイヤだ」「これなら私にもできそう」「こんな生き方をしたい」**といった、小さな声を大切にしたことが、スタートになっているのです。

「きっかけ」を形にする人と、止まってしまう人の違い

では、同じようなきっかけを持ちながらも、実際に起業に踏み出せる人と、そうでない人にはどんな違いがあるのでしょうか?

それは――**「完璧じゃなくても動いてみるかどうか」**の差です。

起業に限らず、新しい挑戦には不安がつきものです。
だからこそ、「何が必要?」「どこから手をつける?」と考えすぎて、動けなくなってしまう人がたくさんいます。

一方で、実際にスタートした人たちは、最初から全てが整っていたわけではありません。

「とりあえず、SNSで投稿してみた」
「知人に“やってみようと思ってる”と話してみた」
「イベントに出て、反応を見てみた」

そんな**“小さな行動”を積み重ねたことが、信頼や実績になり、起業として形になっていく**のです。

起業を始める理由は「わがまま」でいい

私が特に大切にしているのは、「起業=社会のため」や「大きな志がなければいけない」と思い込まなくていい、ということ。

もちろん社会に貢献するビジネスは素晴らしいですし、やりがいにもつながります。
でも最初はもっと、自分のための起業でいいのです。

  • 自分の時間を大切にしたい
  • 好きなことを仕事にしたい
  • 子どもとの時間を優先したい
  • 自分らしく働きたい

これらは決して“わがまま”ではなく、これからの時代に必要とされる価値観です。
そしてその「想い」があればこそ、続けていける力になります。


「まだ早い」は、たぶん一生やってこない

「もっと勉強してから」
「もう少し余裕ができたら」
「子どもが大きくなったら」

そう思っているうちに、1年、3年、5年…と時間が過ぎてしまうことも少なくありません。

でも、起業に“完璧な準備”はありません。
できることから小さく始めてみることで、自分に合うかどうかを確かめたり、調整したり、変えていくことができるのです。

そして、行動して初めて気づけること、出会える人、広がる世界があります。

あなたの中に、すでに“きっかけの種”はある

「起業したいけど、きっかけが見つからない」
そう感じている方へ、ひとつだけお伝えしたいことがあります。

それは――
**“きっかけは見つけるものではなく、思い出すもの”**だということです。

あなたが過去に感じた「違和感」
誰かに言われて嬉しかった「一言」
ふと浮かんだ「こんなことしてみたいな」という想像

そのひとつひとつが、起業のきっかけになり得ます。
そしてその“種”を一緒に育てていくのが、私たちの役割です。

「何かを始めたい」そう思った時点で、もうあなたの起業は始まっています。
どうか、その小さな想いを、大切にしてくださいね。

悩んだり、迷ったら、↓お気軽にご相談ください。