
こんにちは、50代おじさんです
熱気に押されて、逃げては戻る50代おじさんの1日【インテックス大阪】
先日、お誘いをいただき、
「Marketing Week 大阪」という展示会に行ってきました。
場所はインテックス大阪です。
おじさんにとっては、かなり挑戦した、大規模な、
恐れ多いイベントでした。
ちょっと身構えつつの参加でした。
最初にお誘いの話をいただいた時は、
インターネットで展示会を検索し、内容を確認しまして、
「あっ!」
「これは私には、早すぎるやつだ!」
「ちょっと難易度高いやつだ!」と感じてしまいました。

おじさんの心の深いところに眠る、もう一人の弱虫なおじさんが目を覚ましました。
その為、辞退しようと、逃げ腰でしたが、
誘ってくださった方が、やさしい方で、
今の市場がどうなっているかを含め、気軽に見に行く感じで、
大丈夫とおっしゃってくださりました。
そのお言葉で、
私の心の中の、弱虫おじさんに、打ち勝つべく、
最近、ちょっと頑張っている、私の中の、もう一人の、
小さなチャレンジャーおじさんが、
私の心の奥底の、見えるか、見えないか分からない暗闇で、人知れず、立ち上がったのです。
参加すると決めたからには、おじさん、頑張ります。やり切ります。

いよいよ当日です。その日になりました。
当日
地下鉄中央線コスモスクエア駅を出て少し歩いたあたりで、
待ち合わせの時間が押していたこともあり、
行き過ぎたかなと少し不安で、「インテックス大阪は、もう少し、先ですか?」と
反対方向から来られた方に、教えてもらいながらの現地到着でした。
人様にお尋ねするのも、なかなか恥ずかしいですよね、ここでも、
なけなしの勇気の無駄遣いをしてしまったおじさんでした。
到着前に少し、ライフゲージが減りました。
カラータイマーがもうすぐ点滅しだしそうです。

かなり昔に、来たことがあるはずなのですが、まったく覚えていませんでした。
会場は、なんかオシャレな感じです。大きいです。カッコいいです。
私なんぞが、来て良い場所には思えません。
会場入り口を入ってすぐに、会場mapが置いてあります。
おしゃれです。私にはもったいないです。
徐々に、場違い感ビームを受け、ダメージを蓄積し出しております。
居た堪れなくなってきています。





会場に入った瞬間の“熱気”


さあ、いよいよ会場内部へ潜入です。
場違い感から反逆者にでもなった気分がしてきました。
私の心はもう、スパイか何かになった気分です。どうしたんだ私!
すでに冷静では無いようです。
すでに007になりきっています。
ゴルゴ13かも知れません。

入場してびっくり。知らない人が、いっぱい近寄ってきます。
呼び込みの声や説明の熱量がすごくて、一瞬で周りが見えなくなりました。
もう目の前しか見え無い状況です。
逃げ場所がありません。もう戻ることも出来ません。
「死んだ・・これまでか」と思いました。
とにかく「熱気」という言葉がぴったりの瞬間です。
最初の難関
まず、最初に、綺麗な女性が、私の目の前に立ち塞がりました。
それだけでもビックリですが、
なんと!
その綺麗な女性が、いきなり、私の目の前に、
ご自身の両手を突き出し、
グーで握られた左右の手を、「にぎにぎ」しだしました。
「この人は何をしているの・・だろう???・・・・・?」
唖然としました・・・。 緑と青の柔らかな物体が、それぞれの手に握られています。
その物体が握られた手からあふれています。
水風船のような柔らかそうな物体です。
・・・・・・
「どちらの手にあるものが、本物か選ぶのかな?」
・・・・
あるいは、どちらの手に、物体が入っているか当てるのかな?
・・・

両方の手に何か入っていることは、
はみ出ているので、見て分かるのですが、
分からないふりして、
そっと左手を指さしてみました。
すると
左手に持っておられた緑色の物体を、
当たりです!と言わんばかりに、
私に渡してくださりました。
私はそのまま、次にどうして良いか分からず、少し待ちました。
・・・
なぜか、綺麗な女性も、私と同じように少し、待っています。
その目がキラキラして綺麗です。・・
・・??・・
・・・・・・・・何の変化がありません・・・。
・・どうしよう・・・。
緊張の為、スポーツ選手で言う、いわゆるゾーンを・・
おそらく、私がビックリし過ぎて、
アドレナリンが出て、スポーツ選手でいうところのアレです。
ゾーンに入っていたのかもしれません。
野球選手のバッターがボールが止まって見えたというアレです・・・。
まさか、こんな所で、ゾーンに入る経験ができるとは・・

「次にどうしたら良いのですか」?と素直に、お聞きしたところ、
その女性も我に帰った様子です。(私目線です)
なんと私に、くださるそうなのです。
ヨーヨーだそうです。なんか光るのでビックリです。揺らすと点滅しだしました。
ものすごく長い時間に感じましたが、
本当は一瞬だったのかもしれません。
思わず、私は素直な気持ちで、綺麗な女性に言いました。
「ありがとう!」
なぜか本当に嬉しくなりました。
もう、私の気分は上下どころか、ものすごい振り幅で、訳が、わからない状態です。
グルングルンです
気を取り直して、
前へ進もうとしたところ、女性から、QRコードのスキャンを依頼されました。
ああ、そういうことか!
自分がどこにいるのか忘れていました。
我に帰りました。
そうでした。展示会に来ているのでした。
しかも出店者側ではなく、お客さんとして、お伺いしている立場でした。
昔でいう名刺交換というものです。
最初は不思議な感覚でした。
でも今は、こういう感じなのかと、改めて自分が浦島太郎状態なのを感じました。
入場口でQRコードというものが印刷された紙をいただき、
透明で小さなクリアファイルに入れ、首から吊るして入場していました。
そのQRコードに私が誰なのか登録されているのです。(インターネットで参加申込済だからです)


続きまして、ビビリ危機管理能力がアラーム音を鳴らし出す!
そして次に私を圧倒したのが、「呼び込みの視線です」。
先ほどの綺麗な女性に挨拶をして進もうとした途端・・・ビビビと何か重たいものを感じました。
私の中の数少ない能力である、ビビリ危機管理能力がアラーム音を鳴らしています。
あっちからも、こっちからも「動いたな」と言わんばかりのまなざし。
なんだ!この状況は?怖い!やばい!と本気で感じました。
何かわかりませんが、狙われていることは、本能的にわかります。
おじさん、人様に狙われるような立場に立ったのは初めてです。
明らかに狙われています。
前の人達に遅れまいと、ついて行くことに専念しようとしましたが、無理でした。
前の人達が足を止めて話を聞かれている後ろで、私も足を止めると!
いや止めなくても!
知らない人が必死に話しかけてくださります。
「どうしよう」と思いました。
普段、人様の注目というものと無縁、
あるいは、避けて生きている、私にとって
これは、かなり危機的状況です。
そして、相手の方に対しても、非常に申し訳ない状況でもあります。
私なんかの為に、時間をかけて話しかけてくださるなんて、
貴重な時間を無駄にされて、一生懸命に説明してくださることが、
勿体無く、申し訳ない気持ちで一杯です。

最初は「私は付き添いで、勉強中です」と返答していたのですが、
それでも皆さん色々話しかけてくださります。
横文字だらけで、あまり聞き慣れない単語だらけです。
何いっているのか分かりません。

ところで、先輩方は、さすがです!
こなれた感じで、場に馴染んんでいらっしゃいます!
私には、かっこ良いく見えました!
憧れてしまいます!

先輩方に比べ、私は、まだまだ
不思議な感覚です。
楽しいようで、怖いようで、申し訳ない感じです。
自分の中の感情が、もうわけ分からない感じです。
先ほども言いましたが、
グルングルンです。
だんだん
一斉に視線を浴びると、まるで自分がアイドルにでもなったかのような気分にもなるんです。
……いや、もちろん勘違いだと分かっています。
でも照れくささと居た堪れなさで、つい足早に逃げたくもなってしまいます。
逃げる→戻る→また逃げる
最初は怖くて、会場の端っこに逃げるように避難しました。
「今日は雰囲気だけで十分かな」と思った瞬間もありました。
けれど、せっかく来たのに逃げてばかりではもったいない。
勇気を出して、順番にあるブースで立ち止まってみました。
すると、
こんな私に、すぐに誰かが寄ってきて、笑顔で丁寧に対応してくださる。
横文字が飛び交っても、
「分からないです」と言うと、
きちんと説明してくださるんです。
勉強中ですと言ってしまっているので、
それでも話しかけてくださるのであれば、分からないことは聞いてしまおう!
何か得られるものがあれば知識を増やそう!
教えてもらってしまおう!と思えるように、だんだんなってきてしまいました。
なんと楽しくなってきてしまいました。
「あれ?聞いてみると意外と面白いぞ」
そう思った矢先!
目の端に、また別のブースからの熱い視線を感じてしまう。
緊急アラーム発動!
少し慣れてきたかなと思った矢先、再び退散…。
この日のおじさんは、
「アイドル気分で退避 → 意を決して突入 → また退避」を繰り返すことになりました。

今日の学び
今回の展示会で学んだ事は、マーケティングやwebやSEOの知識以上に【場の空気との向き合い方】。
注目を浴びて居た堪れなくても、立ち止まってみると学びがある。
アイドル気分に耐えられず逃げてもいい。
でも、また戻ってみると違う景色が見えてくるかもしれません。
そんなふうに感じました。
もし、私と同じぐらい、ビビリの人がいらっしゃれば、
よかったら、試してみてください!
自分で思うほど、他人は気にしていない様子です。
まとめ
展示会は熱気と視線の嵐に押されてクタクタになりましたが、
それ以上に、人様に言うには、ほんと恥ずかしいほど「小さな勇気」ですが、
それを繰り返し試す時間でもありました。
かっこよく、『次に行くときは、視線も熱気も含めて楽しめる自分でありたいです。』
と言いたいところですが、言うことは出来ません。
なぜなら、私は本物のチキンハートだからです。
本物のモノホンです。
もしも、こういった機会がまた、あるとしたら、
「怖いけれど、ちょっと覗いてみる。そして、逃げるけど、また戻ってきます。それを繰り返します!」と言います。
50代おじさん、まだまだ勉強中ですが、
ほんの少しづつ、一歩ずつ、人様に言うには、本当は恥ずかしい小さな私の世界を、少しでも広げていきたいと思います。
まだまだ、これからです。